キャンプや車中泊等のアウトドア、災害時の備えとしてポータブル電源があれば生活の質が向上します。ポータブル電源購入時の抑えるポイントについてご紹介します!!
初めて検討する方は人気のあるJackeryかEcoFlowを選択することをお勧めします。
安全性について
ポータブル電源を安全に使うためにいくつか抑えるべきポイントを紹介します。
出力波形
出力波形は正弦波または純正弦波を選びましょう。これ以外の出力波形(短形波・修正正弦波等)は使える熱を発する単純なつくりの電化製品に限定されます。
※短形波のポータブル電源は低価格です。安いからといって間違って購入しないようにして下さい!!
そもそも出力波形とは?
出力波形とは、ポータブル電源に蓄えた直流(DC電源)を交流(AC電源)に変換するインバーターという部品から出力される、電気の波形のこと。
家庭やオフィスの一般的なコンセントから出力されているのは交流の正弦波、または純粋正弦波と呼ばれる出力波形です。当然ながら、テレビやスマホ、暖房機器などのほとんどの電気機器は、コンセントからの電源供給を想定して作られています。ですので、ポータブル電源の出力波形が正弦波なら、用途を選ばず使えるというわけです。
しかし、一部のポータブル電源は、主に販売価格をリーズナブルにする目的で、「矩形波(くけいは)」や「修正正弦波」と呼ばれる波形を出力するインバーターを使っています。これらは正弦波に似た波形になるように出力されていますが、精密部品やモーターが搭載された電気機器の故障、劣化につながってしまうことがあります。
https://blog.ecoflow.com/jp/portable-power-station-sine-wave/#:~:text=%E5%87%BA%E5%8A%9B%E6%B3%A2%E5%BD%A2%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AB,%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%87%BA%E5%8A%9B%E6%B3%A2%E5%BD%A2%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
周波数
念のため60hz/50hz両方が対応しているか確認しましょう。
PSEマークの有無(電気用品安全法)
電気用品安全法は、電気用品の製造・輸入・販売を事業として行う場合の手続きや罰則を定めた法律です。PSEマークがあるもの選択しましょう。
電池の種類
リン酸鉄リチウム電池または三原系リチウム電池が主流の種類ですが、リン酸鉄リチウム電池をお勧めします。リン酸鉄リチウム電池は「発火・爆発が起こりにくいため安全性が高い」「長時間放置しても放電しづらく長寿命」という特徴があります。
重量/サイズ
電池を扱っているため重量は数kg~数十kgあります。人の体力にも依存するため重量もよく確認しましょう。
定格容量
電池の容量で用途に応じて容量を決めましょう。キャンプ目的・防災目的等で必要な容量が違ってきますが、1000w以上をお勧めしますが、重量は10kgを超えるものほとんどです。持ち運びも考慮する場合は少し小さなものを検討してください。
下表はキャンプで使う電化製品の目安です。参考にしてください。
電化製品 | 消費電力 |
---|---|
スマホの充電 | 15w |
電気毛布 | 80w |
電気こたつ | 300w |
炊飯器 | 200w |
扇風機 | 30w |
ノートパソコン | 30w |
ラジオ | 10w |
ポータブル冷蔵庫 | 45w |
bluetoothスピーカー | 10w |
小型プロジェクター | 100w |
電気ケトル | 450w |
定格出力/最大出力
定格出力は安定して出力し続けられる電気の量・最大出力は瞬間的出せる出力になります。電化製品の中には起動時に消費電力が高くなるものがあります。最大出力はこのような起動時の一時的な消費電力に耐えるためにあるため、定格出力を基準に選びましょう。
機能性
基本的な機能の他にも検討する項目があります。自分にあった機能を選択しましょう。
- AC電源・USB電源のポート数は足りるか
- ソーラーパネル充電は必要か
- 高速充電は必要か
- スマホのワイヤレス充電が必要か
- スマホでポータブル電源の操作や状況確認ができるか
- ポータブル電源に照明が必要か
使いたい電気製品から最低限の仕様を計算
定格容量にある表を使って必要なポータブル電源の仕様を計算してみます。
ここでは1泊のキャンプでスマホの充電(15w)・ポータブル冷蔵庫(45w)・bluetoothスピーカー(10w)を10時間使用を想定します。
必要最低限の仕様としては計算上下記のようになりました。
定格出力:70w以上
定格容量:700w以上(70w×10時間で計算)
連泊のキャンプや冬キャンプになると必要な電気製品も増えることが予想されますのでもっと容量が必要になりますね。