衆院選を経て、にわかに注目を集めている「消費税減税」の議論。しかし、その裏側では財務省による巧妙な「包囲網」が敷かれているといいます。
数量政策学者の高橋洋一氏は、現在行われている**「国民会議」は財務省が仕掛けたトラップだらけ**だと警鐘を鳴らしています。私たちは何に注意すべきなのか、その実態を詳しく見ていきましょう。
国民会議の正体は、民主主義を無視した「審議会」
高橋氏は、現在設置されている国民会議(社会保障に関する国民連絡会議など)を、実質的な**「審議会」**であると断じています。
- 非代表性: メンバーは国民の代表ではなく、選挙で選ばれたわけでもありません。本来、税や社会保障という国家の根幹は「国会」で議論すべきですが、あえて国会外の会議体で議論させている点が問題です。
- 野党の取り込み: 石破政権が衆参両院で多数を取れていない状況を利用し、財務省の音頭取りで野党も巻き込み、議論を役人主導の土俵に引きずり込もうとする狙いが見えます。
「社会保障目的税」という最大の嘘
会議の入り口は「社会保障」という誰もが否定できないテーマですが、ここに大きな罠があります。
- 議論の固定化: 「社会保障の議論をする=財源が必要=消費税を維持・増税」という結論に誘導する仕組みになっています。
- 世界標準との乖離: 高橋氏によれば、消費税を「社会保障目的税」としている国は世界中で日本以外にほぼありません。本来、社会保障の財源として適切なのは「社会保険料」であり、まずは未徴収(厚生年金の未払いなど)を適正化する「歳入庁」の議論をすべきですが、財務省はこれを嫌い、議論を封殺しています。
メンバー構成に仕掛けられた「ポチ」と「実務者」の罠
会議のメンバー構成を見ると、財務省の徹底したコントロールが浮き彫りになります。
有識者会議の顔ぶれ
高橋氏は、会議のメンバーの多くを**「財務省のポチ」**(省の意向に忠実な人物)と呼び、批判しています。
- 座長を含め、財務省の意向に沿うメンバーが多数を占めており、まともな議論ができる独立した有識者はわずか2名(片岡剛士氏、岩田規久男氏)しかいないと指摘されています。
偽装された「実務者会議」
さらに深刻なのが、有識者会議と並行して動く**「給付付き税額控除等に関する実務者会議」**です。
- 政治家の介入: 「実務者」の会議でありながら、自民党の御法川信英氏や財務省出身の古川元久氏といった政治家が入り、議論をリードしています。
- 事務方の「財務省化」: 内閣官房の職員として出席しているメンバーも、その実態は厚労省出身で財務省出向経験者だったり、財務省からの直接の出向者だったりと、**「8人中8人が財務省の色がついている」**という異常な状態です。
減税を先送りする「スケジュール戦法」
財務省は「時間稼ぎ」によって減税を骨抜きにしようとしています。
- 中間報告の遅延: 6月まで中間報告を引き延ばし、本格的な議論を秋の臨時国会まで遅らせるスケジュールを組んでいます。
- 謎の論理: 役人は「増税はすぐできるが、減税は周知に時間がかかる」という独自の論理を振りかざし、実施日を来年以降に遅らせようと画策しています。
まとめ:国民の意思を無視させるな
高橋氏は、こうした「役人が選挙結果を無視するような会議」をやめ、一刻も早く国会で堂々と議論すべきだと主張しています。
消費税を全額「地方消費税」化すれば、中央省庁の補助金利権を排除でき、地方の自立にもつながりますが、省益を優先する財務省や総務省はこれに猛反対します。
私たちは、国民会議という「器」に騙されることなく、その中身が民主的な手続きに基づいているかを厳しくチェックしていく必要があります。
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参考ソース: 高橋洋一チャンネル「1487回 どうなる消費税減税 国民会議は財務省のトラップだらけ」










